食品サンプル展の見どころポイント!その①
こんにちは!7/9まで開催中の開館25周年記念特別展「食品サンプル展~さわって、撮って、科学する!~」の担当学芸員の岩下です。
会期も残り1か月を切りました。お子様から大人の方まで、日本各地から多くの方にご来場いただき、心から感謝申し上げます。
これからご来場をお考えの方や、もう一度来場を検討されている方に、ぜひ注目してご覧いただきたい本展展示の見どころポイントがあります。
本展は、科学館らしく、食品サンプルのものづくり技術を中心に展示や体験で紹介しておりますが、実は、科学の基本でもある『観察』の大切さを感じることのできる要素が満載の展示となっています。実際に食品サンプルを作る職人さんも、よりリアルなサンプルにするために、本物をよく観察して製作しておられます。
そこで、よく観察することで気づく「見どころポイント」を担当者視点で、会期終了までちょこちょこ紹介していきます。
まずは、山口県で最も有名な料理の一つ「瓦そば」の食品サンプルです。
麺の焼け具合から薬味など、本当に本物そっくりです。
麺をつゆにつけている様子もリアルです。
つゆの滴り具合と、落ちそう?な薬味にも注目。こだわりがスゴイ!
そして、おすすめ注目ポイントは・・・瓦の麺をよく見ると、ちゃんと一口分ほど減っていることがわかります。
海苔のちぎれ具合や卵の減り具合も絶妙です。
ぜひ瓦の麺と具の減っている量と、つゆにつけている分の量を比較してご覧ください。
次は、食品サンプルの「見せ方」の進化コーナーです。
昭和・平成・令和の3つの時代の食品サンプルの見せ方について、料理を見せる角度や照明、表示などを比較して観察することができます。
今回のおすすめ注目ポイントは・・・「令和」の見せ方です。
令和バージョンは、マグネット式になっており、壁に直接つけることで、より立体感を感じる仕様になっています。
レイアウトを自由に変えることができるので、日替わりメニューの変更や、昼と夜でメニューを変えることも可能!?
本格「シェラスコ」・・・あまり聞き馴染みのない料理ですが、こんな大きなお肉から切り分けているのがわかると食べたくなっちゃいますね。
料理名や実際の料理だけではわからない情報も感じ取れちゃう!
贅沢に使った「オマール海老」ってどんな海老?の疑問もこれで解決!って、あれ?フォーク持って・・・食べてない?
「当店のジュースは果汁10%ではございません!生縛り100%です!」・・・なるほど。
「スープこぼしちゃった!」「ちょっとジュース入れすぎよ~!」
食べ放題、飲み放題でのお子様あるあるですね。これをあえてユーモアたっぷりに表現してるので、きっとこれを見た小さなお子様連れの方にとっては、お店を選ぶ時のポイントにもなりそう。また、ケースの一番下に展示してあるのにも注目!お子様の目線と大人の目線の高さって違いますからね。
そして最後に、これは何でしょう?クイズ!
これは何でしょう?そして、展示のどこにあるのか?どんな展示なのか?どうやって作っているのか?ぜひ展示室で探してみてくださいね!
ご来場お待ちしております。
岩下 貴文
学芸員の岩下貴文です。来館者の反応を楽しみにしながら、日々、様々な分野の企画展の企画を行っています。 自覚のない熊本訛りをよく指摘されます。 サイエンスショー、科学教室、出前講座、展示室内などで見かけるかも!?その時はそっと声をかけてくださいね。 面白い科学ネタ情報お待ちしています。